浜村淳さんへのファンレター

日本ラジオ界の雄『ありがとう浜村淳です』は、私にとっての貴重なニュース・ソースであり、またとっておきの娯楽でした。

朝の通学通勤ラッシュ時、イライラしたり退屈したりせず過ごせたのは、この番組のおかげです。毎朝この幸せな時間を経ることによって、こころ健やかな一日を送ることができました。
国内外のその日のニュースから興味深いものをセレクトし、わかりやすく解説してくださるのですが、そこに必要に応じて挿入される浜村さんの映画や古典に関する薀蓄はさらにわかりやすく楽しく、若い私の知識欲を刺激するものでした。

現在私はイタリアのローマに住んで5年になりますが、不覚にも『ありがとう・・・』が毎日ネット配信されているのを知りませんでした。
先日インターネットで調べものをしていて、偶然に浜村さんの名前に行き当たりました。つい懐かしくなり、それまでの調べものをうっちゃって『ありがとう・・・』のHPに飛んだところ、例の「ネット配信」の情報が目に入ったのです。

このときの驚き、歓喜はどう表現すればよいでしょう。いみじくも「持った湯のみをばったと落とし、小膝たたいてにっこり笑う」というあの私の大好きなフレーズを思い出しました。

矢も盾もたまらず、すぐさまその日の放送分をダウンロードしたところ、若い頃夢中になったあの浜村さんの軽妙な語り口が耳に飛び込んできました。
日本を離れて日本語および関西弁からも遠ざかってしまった私ですが、今回久しぶりに浜村さんのお声を聴き、関西弁のイントネーションやその独特の語彙、リズムが大変美しいものであることに気付かされました。
また、海外に居ながらも定期的にインターネットで日本のニュースには目を通していたのですが、浜村さんが伝えてくださるニュースはネットの無機質な記事とはまったく異なる「温度」があり、日本をとても身近に感じることができました。

さて、今年で『ありがとう・・・』は35周年とのこと、おめでとうございます。実は放送が開始された1974年は私の生年でもあります。赤ん坊から少女、女学生、OLという人生を経ていまようやく「おばさん」のステージに立った私ですが、この気の遠くなるような年月を『ありがとう・・・』は高いクオリティを損なうことなく、常に多くのリスナーに愛されながら歩んでこられたのですね。
その偉業を祝福しつつ、これからも末永く、私が老女となる日までこの番組を、そして海外在住者のためにネット配信を続けていただきたいと心より願っております。

浜村さんをはじめスタッフの皆様のご健勝とご活躍をお祈りしております。ありがとうございました。

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